ブロック塀の撤去は、
人生で何度も経験する工事ではないため、
「ここだけ低くしたいけど、できるの?」
と疑問に感じる方がとても多い工事です。
ここでは、
解体工事でよくある、
「ブロック塀は一部だけ撤去できる?」
という質問について、
分かりやすく解説します。
結論
結論から言うと、
ブロック塀は一部だけ撤去できます。
ただし、条件次第です。
物理的に切ることは簡単ですが、
安全に残すことは、
丸ごと壊すよりも、
高い技術と判断力が求められるからです。
どこを残すか、
どこを切るかの判断を誤ると、
- 強度が落ちる
- 見た目が悪くなる
- 後からやり直しになる
といったリスクがあるため、
事前確認がとても重要です。
一部撤去には大きく、
- 横方向に一部分だけ撤去する
- 上段だけ撤去して塀を低くする
の2パターンがあります。
上段を落とす場合と、
途中で縦に切断する場合では、
鉄筋の処理や残った塀の安全性、
仕上げ方法が違います。
なぜ条件次第なのか
ブロック塀の部分撤去には、
次のような要因が関係するからです。
- 鉄筋がどの位置に入っているか
- 基礎がどこまで作られているか
- 控え壁(補強壁)があるかどうか
- 残す高さが安全基準を満たすか
ブロック塀は、
一体構造として強度が保たれているため、
一部だけ切ることで、
想定していない弱点が生まれることがあります。
特に、
控え壁(ひび割れや倒壊を防ぐサポート壁)を一緒に壊してしまうと、
残した部分が自立できなくなるリスクがあります。
部分撤去した後の塀も、
安全でなければ意味がありません。
例えば、
高さ1.2mを超える補強コンクリートブロック塀では、
原則として3.4m以下ごとに控え壁が必要です。
- 低くしたから安全
- 短くしたから大丈夫
とは限らないため、
残す部分まで含めて確認してもらいましょう。
詳しくはこちらを参考にしてください。
▶ 古いブロック塀は危険?安全基準の見直しで確認したいポイント
よくある勘違い・注意点
よくあるのが、
「上の段を切るだけなら大丈夫だと思っていた」
「見た目がきれいだから問題ないと思っていた」
というケースです。
実際の現場では、
切断によって、
鉄筋や控え壁とのつながりが失われ、
残した部分の強度が低下することがあります。
特に古いブロック塀は図面が残っていないことも多く、
鉄筋や基礎の状態を、
見た目だけで判断するのは危険です。
また、
「全部壊すより半分だけなら半額くらいだろう」
と思われる方もおられます。
しかし部分撤去では、
残すブロックを壊さないように手作業で切断したり、
鉄筋を処理したり、
切断面を補修したりする必要があります。
そのため、
撤去する量が半分になったからといって、
費用まで半額になるとは限りません。
施主側がやるべきポイント
施主側としては、
次の点だけは必ず押さえておくと安心です。
- どこまで残したいかを明確にする
- 残す部分の高さ・ひび割れ・傾きなどを確認してもらう
- 鉄筋・基礎・控え壁の状態を確認してもらう
- 切断面をどのように補修するか確認する
- 境界付近ならブロック塀の所有者を確認する
この5点を意識するだけでも、
部分撤去によるトラブルは大きく減ります。
どこを壊すかだけではなく、
残した部分が安全かまで確認することが重要です。
切り口処理まで見積りで確認する
部分撤去すると、
切断面から鉄筋やブロック内部が露出することがあります。
そのままにすると、
- 雨水が入りやすい
- 鉄筋が錆びる
- 見た目が悪い
- ブロックの劣化につながる
可能性があります。
だから見積もり段階で、
撤去費だけではなく、
「切断面の補修まで含まれていますか?」
と確認してください。
隣地との境界にあるブロック塀は勝手に壊さない
隣家との境界にあるブロック塀を部分撤去する場合は、
誰が所有している塀なのかを工事前に確認しましょう。
境界付近にあるからといって、
必ず自分だけの所有物とは限りません。
共有している塀や、
隣家所有の塀を無断で撤去すると、
工事費どころではない近隣トラブルになる可能性があります。
危険なブロック塀なら補助金が使えることもある
自治体によっては、
道路に面した危険なブロック塀などを撤去する場合、
撤去費用の一部を補助する制度があります。
ただし、
対象となる塀や補助金額、
申請期限などは自治体によって異なります。
また、
工事を始めてから申請しても対象にならないケースが多いため、
撤去を依頼する前に市区町村へ確認しておきましょう。
また、
部分撤去でも補助対象になるかは、
自治体によって異なります。
低くするだけでも対象になるのかまで確認しておきましょう。
関連記事
ブロック塀の部分撤去については、
以下の記事で詳しく解説しています。
▶ ブロック塀を部分撤去するときの完全ガイド(安全性・費用・注意点)
▶ 古いブロック塀は危険?安全基準の見直しで確認したいポイント
▶ 庭石・巨石の処分方法!|最安ルートと「自然石・加工石」の正しい処理手順
気になる方は、
あわせてご覧ください。
まとめ
ブロック塀は、
一部だけ撤去することができます。
ただし、大切なのは、
切れるかどうかではなく、
切ったあとも、
残したブロック塀の安全性を保てるかどうかです。
部分撤去では、
- 鉄筋や基礎の状態
- 控え壁の位置
- 残す高さ
- 切断面の補修
- 境界にある場合の所有関係
などを、
事前に確認する必要があります。
また、
撤去量が半分だからといって、
工事費まで半額になるとは限りません。
「ここだけ低くしたい」
「この部分だけ撤去したい」
という場合は、
自己判断で壊さず、
まず現地を見てもらいましょう。
見積りでは撤去費だけでなく、
「残した部分の安全確認と、
切断面の補修まで含まれていますか?」
と確認しておくと安心です。
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