工事中にチェックすべき3つのポイント

解体業者選び
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現場に行けなくても失敗しない正しい見方

解体工事が始まると、多くの施主が同じ不安を抱えます。

  • ちゃんとやってくれているのか
  • 手抜きされていないか
  • 追加請求されないか

でも、誤解しないでください。

現場に毎日行く必要はありません。

むしろ効果的なのは、抜き打ちで一度だけ現場を見ること。

例えば、
・火曜日の昼
・金曜の午後3時

業者が予期していないタイミングでふらっと寄ると、
その現場の本当の姿がよく見えます。

現場に姿を見せたあなたに対して、
監督が作業を止めて落ち着いて説明できるか。

その最初の30秒の空気で、現場がどれだけ整理されているかが分かります。

言葉に詰まる現場が悪いという意味ではありません。

ただ、段取りが雑な現場ほど余裕がないため、説明にもそれが出ます。
これが最初に見るべきポイントです。

25年の経験で分かった結論は、施主が見るべき場所は3つだけです。

※ 近隣トラブルや追加請求を避けたい方は、
工事前に複数見積もりを比べておくことが一番安全です。


1. 境界まわりが安全に保たれているか

境界は、解体工事で最もトラブルが起きやすい場所です。

ここが乱れている現場は、全体も雑になっています。

  • 養生シートが破れていないか
  • 隣家との距離が必要以上に詰まっていないか
  • 隣家の塀や外壁に新しい傷ができていないか

境界は昨日と今日で変化が出やすいので、
違和感にも気づきやすい場所です。

近隣トラブルを防ぐうえで、境界チェックは最も効果があります。


2. 散水がしっかり機能しているか

散水しているかどうかは、素人には見分けづらいです。

ホースを持っているだけで、やっているように見えてしまうためです。

そこで、誰でも一瞬で判断できる基準があります。

散水の目的は、
ほこりの飛散を防ぐために、粉じん(ほこり)の元になる解体材そのものに水をかけて沈める作業です。

そのため、チェックポイントは次の3つです。

  • 搬出トラックに積まれた解体材がしっとり湿っているか
  • 道路に適度な湿り気があるか(乾き切っていないか)
  • 重機の周りの解体材やアタッチメントに水を使った形跡があるか

これらが湿っている現場は、粉じん対策がしっかりしています。

逆に、道路も材も完全に乾いている現場は、近隣クレームを呼びやすい危険信号です。

※ こうしたリスクを避けるには、
最初から信頼できる施工業者を選んでおくことが最も有効です。

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3. 廃材の分別ができているか

これはあなたの財布に直結します。

廃材が混載になっていると、処分費が大きく跳ね上がり、追加請求の原因になります。

  • 木材は木材
  • 金属は金属
  • コンクリートはコンクリート

このように、素材ごとに綺麗に山が分かれているかを見てください。

もしガラの山の中に木くずや生活ゴミが混ざっていたら、その現場は危ないサインです。

混合廃棄物は処分費が高いため、工事後の追加請求の原因になります。

分別ができていない現場は
「混合として処分したから費用が増えた」
という理由で、最終の支払額が大きく膨らむ危険があります。

混ざりは、あなたの資産が削られている合図です。

※ 少しでも「現場の見方をもっと深く理解したい」と感じた方へ。
基礎から体系的に学べる関連記事も用意しています。

▶ 工事中の連絡ミスの防ぎ方

▶ 工事完了後に揉めないための最終チェック

▶ 解体工事は発注ではなく管理


まとめ

毎日行く必要はありません。

見るべきポイントは3つだけです。

  • 境界の安全
  • 廃材と道路の湿り
  • 廃材の分別

抜き打ちで一度だけ現場を見れば、これらはすべて確認できます。

あなたはプロではありません。

それでも、見るべき場所を知っている施主は、現場にとって最も強い存在です。

この3つを押さえておけば、解体工事で後悔することはありません。

※ さらに一歩踏み込んで「失敗しない解体」を学びたい方は、こちらも参考になります。

▶ 工事後に揉める人と揉めない人の違い

▶ 現場トラブルの典型パターン


※ この記事を読んで
「安心できる業者に頼みたい」「相場を知っておきたい」
と感じた方へ。

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たった30秒でわかります。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
解体工事で迷ったときに、今回の内容が少しでも判断の助けになれば幸いです。

 この記事を書いた人

秋ちゃん
解体業に25年以上従事。
1級建設機械施工技士/建築物石綿含有建材調査士。
木造・RC・鉄骨解体、アスベスト除去(レベル1〜3)など、
現場責任者として多数の解体工事に携わる。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 現場を見に行くのは本当に一度で大丈夫ですか?

A. はい。1度で十分です。

毎日行く必要はなく、むしろ「抜き打ちの1回」の方が現場の本当の状態が分かります。
業者も「いつ施主が来るかわからない」と思うことで、緊張感が保たれます。


Q2. 見に行くタイミングはいつが良いですか?

A. 業者が想定していない時間です。

平日の昼過ぎや夕方など、作業が落ち着く時間を狙うと、現場の素の質がそのまま見えます。


Q3. 境界のチェックポイントが分かりません。見るべき場所は?

A. 以下の3つを見れば十分です。

  • 境界シートがズレていないか
  • 隣家との距離が適切に取れているか
  • 新しい傷が増えていないか

「昨日と違う部分」を見つける意識が大事です。


Q4. 散水が適切に行われているかどうかは、どう判断しますか?

A. 足元と解体材を見れば判断できます。

  • 道路に湿り気があるか
  • トラックのタイヤまわりがしっとりしているか
  • 解体材がしっかり湿っているか

道路が乾ききっている現場は、粉じんトラブルの恐れがあります。


Q5. 分別ができているかは、素人でも分かりますか?

A. はい。分かりやすいポイントがあります。

木材、金属、コンクリートが別々に積まれているかを見るだけでOKです。
山の中にビニールゴミなどが混ざっている現場は、処分費が上がり、後の追加請求につながりやすいです。


Q6. 現場監督がいなかったら問題ですか?

A. 一時的に不在は問題ありませんが、説明できる担当者が誰もいない状態は危険です。

抜き打ち訪問をしたとき、現場の状況を即答できない現場は管理が弱い可能性があります。


Q7. 追加請求が怖いです。現場で何を見れば防げますか?

A. 分別の状態と、境界まわりの扱いが最重要です。

分別が汚い現場は混合廃棄物となり、請求額が増える原因になります。
境界の扱いが雑な現場は、後から「傷をつけた」「壊された」と言われるトラブルにつながります。


Q8. そもそも現場に行けない場合はどうすればいいですか?

A. 写真報告をお願いすれば大丈夫です。

境界、分別、散水の3点セットを毎日写真で送ってもらうだけで、現場の質は劇的に上がります。


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