■記事の要約
空き家売却で損をする人の多くは、
特別なミスをしているわけではありません。
実は、
- とりあえず不動産会社に相談する
- 価格だけで判断する
- 判断を先送りする
といった、
当たり前だと思っている行動をそのままやってしまっているだけです。
ですが、この小さなズレが積み重なると、
最終的に数十万〜100万円以上の差になることも珍しくありません。
この記事では、
25年現場に関わってきた経験から、
やってはいけないNG行動と、その具体的な回避方法
を分かりやすく解説します。
空き家売却で損しないためには、
先に「古家付きで売るか、更地で売るか」の判断軸を持っておくことが大切です。
結論|この7つを避けるだけで損は防げる

- とりあえず不動産会社に相談する
- 解体費用を知らないまま判断する
- 査定を1社だけで決める
- 高い査定に飛びつく
- 古家付きで売ろうとする
- タイミングを先送りする
- 感情で判断する
※ どれもやりがちですが、避けるだけで結果は大きく変わります。
NG①|とりあえず不動産会社に相談する
「まずは不動産屋に聞いてみよう」
これは自然な流れに見えますが、実は注意が必要です。
不都合な真実
不動産会社は、
あなたが「解体費の相場を知らない状態」で来るのを待っています。
なぜか
- 解体費を高く見せる
- 古家付きで安く売らせる
- 自社に都合のいい条件に誘導する
◆ 結論
無防備な相談は、
相手に有利な土俵に乗るのと同じです。
さらに言えば、
最初の一手を間違えた時点で、
売却の結果はほぼ決まってしまいます。
対策
相談前に「解体費」という物差しを持つこと
NG②|解体費用を知らないまま判断する
「解体は高そうだから後回し」
この判断が、一番危険です。
問題点
- 手残りが計算できない
- 提案の良し悪しが分からない
◆ 結論
解体費は判断の前提条件です。
解体費用の目安を知っておくと、
不動産会社の提案が本当に得なのか判断しやすくなります。
NG③|査定を1社だけで決める
1社だけでは、
その金額が適正かどうか判断できません。
よくある結果
- 相場より安く売る
- 条件の悪い契約になる
◆ 結論
最低でも2〜3社は比較する
NG④|高い査定に飛びつく
高い査定=良い業者、
とは限りません。
よくある流れ
- 高い査定を提示
- 契約を取る
- 後から値下げ
◆ 結論
査定額ではなく「根拠と売却戦略」で判断する
NG⑤|古家付きで売ろうとする(2026年の爆弾)
「安くてもいいから、そのまま手放したい」
その気持ちはよく分かります。
ですが、
ここに大きなリスクがあります。
2026年の現実
★ 契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)
売却後に、
- シロアリ
- 雨漏り
- 構造の劣化
が見つかると、
数百万円単位の修繕費や損害賠償を求められる可能性があります。
◆ 結論
「売って終わり」ではないのが今の売却です。
さらに言えば、
「知らなかった」では済まされないのが、この責任です。
対策
解体して更地にする=リスクを断ち切る方法
古家付きで売るか、
更地で売るか迷う場合は、
最終的な手残りで比較することが重要です。
NG⑥|タイミングを先送りする
「いつかやればいい」
この考えが、
静かに損を広げていきます。
■2026年の現実
- 解体業者の人手不足
- 処分費の上昇
実際には
- 費用が年々上がる
- 見積もりから着工まで3〜6ヶ月待ち
◆ 結論
先送りはコスト増加を受け入れる行為です。
放置期間が長くなるほど、
税金・維持費・劣化リスクも積み上がります。
NG⑦|感情で判断する
- 思い出がある
- まだ使える気がする
- もったいない
その気持ちは、とても自然です。
ただし、
市場は感情を1円も評価してくれません。
◆ 結論
判断基準は「手残り」という数字です。
そしてもう一つ。
その「あとで」は、
ほとんどの場合来ません。
「損をする人」の共通点
損をする人は、
知識がないわけではありません。
「自分だけは大丈夫」と思ってしまうこと
直接現場にいて、
数百万円損をした方を何人も見てきましたが、
全員が同じことを言います
「もっと早く動けばよかった」
市場や建物の劣化は、
あなたの気持ちを待ってくれません。
行動ステップ|これだけやればOK
難しいことは必要ありません。
- 解体費を出す
- 査定を複数取る
- 手残りで比較する
この3つだけで、
大きなミスは防げます。
まずは解体費用の目安を知ることで、
古家付き売却と更地売却を現実的に比較できます。
ここまで読んで、
「自分も当てはまるかもしれない」と感じたなら、
今が動くタイミングです。
まずは、
自分で判断できる数字を持つこと。
解体費用は、
同じ条件でも業者によって数十万円以上差が出ることがあります。
この差は、
そのまま最終的な手残りの差になります。
▶ 解体費用を無料で一括比較して「手残り」を確認する(解体の窓口)
★ 迷っている方へ
空き家の売却は、
「順番」と「判断基準」
を間違えなければ大きく損することはありません。
ただ、情報がバラバラだと、
どこから手をつければいいか迷ってしまいます。
※ 空き家売却の全体像から順番に知りたい方はこちら
▶ 空き家売却・相続の完全ガイド
まとめ
- NG行動は誰でもやってしまう
- 避けるだけで結果は変わる
- 判断は「手残り」
やらないことを決めることが、損を防ぐ一番の近道です。
本記事は、解体現場に25年以上携わってきた筆者の経験に基づき、
一般的な判断材料としてまとめています。
この記事を書いた人
秋ちゃん
解体業に25年以上従事。
1級建設機械施工技士/建築物石綿含有建材調査士。
木造・RC・鉄骨解体、アスベスト除去(レベル1〜3)など、
現場責任者として多数の解体工事に携わる。
よくある質問(FAQ)
Q1. 空き家はどのタイミングで売るのがベストですか?
A. 基本的には「早いほど有利」です。
建物は時間とともに劣化し、価値は下がっていきます。
さらに、2026年現在は解体費用の上昇や業者不足もあり、先送りするほどコストが増える傾向にあります。
迷っているなら、「今の数字」を一度出してみるのがおすすめです。
Q2. 解体してから売るべきか、そのまま売るべきか分かりません
A. 感覚ではなく、「手残り」で判断するのが確実です。
- 古家付きでの売却価格
- 更地にした場合の売却価格
- 解体費用
この3つを並べるだけで、どちらが有利かは自然と見えてきます。
Q3. 不動産会社は1社に絞った方がいいですか?
A. 最初から1社に絞るのはおすすめしません。
最低でも2〜3社に査定を出すことで、
- 相場感
- 提案内容
- 担当者の質
が比較できるようになります。
比較して初めて「良い業者」が分かります。
Q4. 高い査定を出してくれた会社が一番いいのでは?
A. 必ずしもそうとは限りません。
高い査定は、契約を取るために意図的に高く出しているケースもあります。
その場合、後から値下げされる可能性があります。
大切なのは「金額」ではなく、その根拠と売却戦略です。
Q5. 古家付きで売る場合のリスクはありますか?
A. はい、あります。
売却後に建物の不具合が見つかると、
契約不適合責任として修繕費などを請求される可能性があります。
不安がある場合は、更地にして売る方が安全なケースも多いです。
▶ 解体後の固定資産税はいくら上がる?
▶ 空き家売却で絶対にやってはいけないNG行動7選
Q6. 解体費用はどれくらいかかるものですか?
A. 一般的な木造住宅であれば、
100万円〜200万円前後が目安になることが多いです。
ただし、立地や建物の状態によって大きく変わります。
正確に判断するには、実際に見積もりを取るのが一番確実です。
Q7. 今すぐ動いた方がいいか判断できません
A. 無理に決断する必要はありません。
ただし、
「何も分からない状態で放置する」のは一番リスクが高いです。
まずは、
- 解体費用
- 売却価格
この2つだけでも把握してみてください。
それだけで、
「今動くべきかどうか」の判断ができるようになります。







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