解体工事を予定していると、
「庭木くらいなら自分で切っておいた方が安くなる?」
「ノコギリやチェーンソーがあれば自分でもできる?」
と考える方も多いのではないでしょうか。
小さな庭木であれば、
自分で伐採できる場合もあります。
ただし、
解体工事では木を切るだけでなく、
地中に残った根まで撤去することがあります。
良かれと思って自分で切ったことで、
逆に抜根しにくくなるケースもあるため注意が必要です。
ここでは、
- 庭木を自分で伐採してもよいケース
- 業者へ任せた方がよいケース
を分かりやすく解説します。
結論
結論から言うと、
小さくて安全に作業できる庭木なら、
自分で伐採できる場合があります。
例えば、
- 地上から作業できる
- 手ノコや剪定ばさみで切れる
- 倒れても建物などに当たらない
- 電線や隣家から十分離れている
といった庭木です。
反対に、
- 背が高い
- 幹が太い
- 大きく傾いている
- 電線が近い
- 隣家や道路が近い
- 高所作業が必要
- チェーンソーの扱いに慣れていない
といった場合は、
無理に自分で伐採しない方が安全です。
★ ポイント
「高さ○mまでなら大丈夫」と、
高さだけで判断しないことです。
木の太さや傾き、
周囲の状況によって危険度は変わります。
解体工事を予定しているなら、
自分で切る前に、
「どの木まで自分で処分すれば安くなりますか?」
と解体業者へ聞いてみましょう。
自分で伐採しない方がいい庭木
庭木は、
見た目以上に重さがあります。
特に大きな木は、
切った瞬間に、
予想していなかった方向へ倒れることがあります。
近くに、
- 隣家
- 車
- カーポート
- ブロック塀
- 道路
などがある場合は注意が必要です。
また、
電線の近くまで枝が伸びている場合も、
自分で伐採するのは避けましょう。
チェーンソーがあれば大丈夫?
チェーンソーを持っているからといって、
安全に伐採できるとは限りません。
チェーンソー作業には、
- キックバック
- 切創
- 刃が木に挟まる
- 枝や幹が落下する
- 脚立から転落する
といった危険があります。
インターネットには伐採方法の動画もありますが、
やり方を知っていることと、
安全に作業できることは別です。
特に脚立に乗ってチェーンソーを使うような作業は、
無理をせず専門業者へ相談しましょう。
伐採と抜根は別の工事
庭木の撤去で、
意外と見落とされるのが、
伐採と抜根は別の作業ということです。
伐採は、
地上にある幹や枝を切る作業です。
一方の抜根は、
地中に残った切り株や根を、
掘り起こして撤去する作業です。
解体後の土地を、
- 駐車場にする
- 新築する
- 売却する
- 外構工事をする
といった場合には、
根まで撤去することがあります。
そのため、
木を切ったから庭木撤去は終わりとは限りません。
幹を短く切りすぎると抜根しにくくなることも
ここは、
解体工事を予定している方に、
ぜひ知っておいてほしいポイントです。
解体現場では、
重機で抜根する際に、
残っている幹を利用して作業することがあります。
ところが、
自分で地面ギリギリまで幹を切ってしまうと、
重機で扱いにくくなり、
かえって抜根に手間がかかる場合があります。
つまり、
良かれと思って自分で切ったことが、
逆効果になることもあるのです。
「どうせ根は業者に抜いてもらうから、
幹だけ短くしておこう」
と考える前に、
どこまで切ってよいか確認しておきましょう。
自分で抜根する場合は地中の配管にも注意
小さな木なら、
「根っこも自分で掘ればいい」
と思うかもしれません。
しかし地中には、
- 水道管
- ガス管
- 排水管
- 雨水桝
などが通っていることがあります。
庭木の根がその周辺まで伸びていると、
無理に掘ったり引っ張ったりしたことで、
配管などを傷つけてしまう可能性があります。
修理が必要になれば、
庭木撤去費を節約するどころではありません。
伐採できる木でも、
抜根まで自分でできるとは限らない
と考えておきましょう。
自分で庭木を切れば解体費は安くなる?
自分で庭木を処分することで、
解体費を抑えられる場合はあります。
小さな庭木や枝葉を事前に処分すれば、
業者の作業量や処分量を減らせるからです。
ただし、
- 太い幹
- 大量の枝
- 切り株
- 根
などが残れば、
結局は業者による撤去や処分が必要です。
また、
自治体によって剪定枝などの処分方法や、
出せる大きさ・量が異なります。
大量に切ってから、
「これ、どうやって捨てればいいの?」
と困らないように、
処分方法まで確認してから作業しましょう。
解体工事と一緒に撤去した方がいいケース
次のような場合は、
庭木だけ自分で処理せず、
建物の解体と一緒に依頼した方がよいことがあります。
- 大きな庭木が何本もある
- 抜根まで必要
- 重機が必要
- 庭石も撤去する
- ブロック塀も撤去する
- 最終的に更地にする
建物解体で重機を使用する現場なら、
庭木や根の撤去も、
工程に組み込める場合があります。
ただし、
庭木の伐採・抜根費が、
建物の解体費に、
必ず含まれているわけではありません。
見積書で確認しておきましょう。
残したい庭木には必ず目印を
すべての庭木を撤去するとは限りません。
残したい木がある場合は、
口頭で伝えるだけではなく、
ビニールテープやリボンなどで、
目印を付けておくとわかりやすいです。
さらに、
見積書や現地確認時の写真などにも、
この木は残すと分かるようにしておきましょう。
庭木は一度切ってしまうと、
元には戻せません。
着工前に、
解体業者と一緒に確認しておくことが大切です。
施主が確認しておきたいこと
庭木がある場合は、
工事前に次の点を確認しておきましょう。
- どの庭木を撤去するのか
- どの庭木を残すのか
- 伐採だけか、抜根まで行うのか
- 自分で伐採すると安くなる木はあるか
- 自分で切るなら幹をどこまで残すのか
- 枝・幹・根の処分は誰が行うのか
- 庭木の伐採・抜根費が見積りに含まれているか
自分で作業を始めてしまう前に、
一度業者へ確認するのがポイントです。
関連記事
庭木の伐採や、
解体前の片付けについては、
以下の記事も参考になります。
庭木だけでなく、
庭石やブロック塀なども撤去する場合は、
建物と一緒に依頼した方がよいケースもあります。
自分で処分するものと、
解体業者へ任せるものを整理してから、
見積りを取ると分かりやすくなります。
庭木の、
伐採・抜根を含めた解体費用が気になる方は、
まず全体の見積もりを確認してみましょう。
まとめ
小さく、
安全に作業できる庭木であれば、
自分で伐採できる場合があります。
ただし、
大きな木や高所作業が必要な木、
電線や隣家に近い木は、
無理に自分で切らない方が安全です。
また、
解体工事では、
- 伐採
- 抜根
は別の作業です。
幹を短く切りすぎることで、
かえって抜根しにくくなることもあります。
解体費を少しでも抑えたい場合は、
いきなり庭木を切るのではなく、
「どの木まで自分で処分すれば安くなりますか?」
と見積り時に聞いてみてください。
無理に全部自分でやるのではなく、
自分で安全にできることだけをやる。
それが、
費用と安全の両方を考えた、
庭木撤去の一番賢い進め方です。
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