【Q&A】地中埋設物が出たら、必ず施主負担になりますか?

解体工事トラブル回避
この記事は約6分で読めます。

解体工事をしていると、

「地中からコンクリートガラが出てきました」
「古い基礎のようなものが埋まっていました」

と言われることがあります。

初めてだと、

「それって全部こちらの負担なの?」
「業者の責任じゃないの?」

と、不安になります。

ここでは、解体工事でよくある、

地中埋設物が出た場合の費用負担

について、
分かりやすく解説します。


結論

結論から言うと、

地中埋設物が出たからといって、
必ず施主負担になるわけではありません。

ただし、

見積もり時には確認できなかった地中埋設物が、
工事中に見つかり、
その撤去・処分が、
当初の契約に含まれていない場合は、
施主負担の追加工事になるケースが一般的です。

一方で、

  • 今回解体する建物の基礎など、もともと契約に含まれているもの
  • 見積書に撤去・処分まで含むと明記されているもの

まで、

「地中から出てきたので追加費用です」

と施主へ請求できるわけではありません。

つまり重要なのは、
地中から出てきたかどうかではなく、

  • 何が出てきたのか
  • 契約に含まれていたのか

を確認することです。

地中埋設物が見つかったら、
すぐに追加費用を了承するのではなく、
まず見積書や契約内容と照らし合わせて確認しましょう。


なぜ地中埋設物は追加費用になることがあるのか

解体工事の見積もりは、
基本的に、
現地調査で確認できる範囲をもとに作られます。

建物の大きさや構造、
基礎、外構、庭木、
重機の搬入経路などは、
現地調査である程度確認できます。

しかし、

土の中に何が埋まっているのかまでは、
実際に掘ってみなければ分からないことがあります。

例えば、

  • 昔の建物の基礎
  • コンクリートガラ
  • レンガや瓦
  • 古い浄化槽
  • 井戸
  • 過去の外構や土間

などが、
建物を解体して基礎を撤去したあとに、
初めて見つかることがあります。

こうしたものが、
見積もり時には確認できず、
当初の契約にも、
撤去・処分が含まれていなければ、

撤去するための作業費や、
積込み・運搬費、
処分費などが新たに必要になります。

そのため、
契約外の地中埋設物については、
施主負担の追加工事になるケースがあるのです。

ただし、

地中から出てきたもの
=
すべて追加費用

ではありません。

今回解体している建物の基礎など、
もともと契約に含まれているものまで、
地中埋設物として追加請求されていないか、
確認することが大切です。


よくある勘違い・注意点

地中埋設物について、
次のように勘違いされることがあります。

  • 前の持ち主のものだから自分には関係ない
  • 見つけた解体業者が処理すべき
  • 地中から出たものは全部施主負担
  • 追加費用はすべて業者負担にできる

実際には、
誰が負担するのかを一律に決めることはできません。

大切なのは、

  • 何が出てきたのか
  • 見積もり時に確認できたものなのか
  • 当初の契約に撤去・処分が含まれているのか

を確認することです。

  • 地中から出たから施主負担
  • 知らなかったから業者負担

と単純に判断しないようにしましょう。


追加費用にならないケースもある

ここはとても大事なポイントです。

地中からコンクリートなどが出てきても、
それだけで追加費用になるとは限りません。

例えば、

今回解体している建物の基礎など、
もともと契約で撤去対象になっているもの

であれば通常は、
その撤去費用も見積もりに含まれているはずです。

それを、

「地中から出てきたので追加費用です」

と言われた場合は、
すぐに了承せず、
見積書や契約書を確認しましょう。

一方で、

今回の建物とは別の古い基礎や、
過去に埋められたコンクリートガラなど

が新たに見つかった場合は、
契約外の地中埋設物として、
追加費用が発生する可能性があります。

重要なのは、

  • 今回の解体工事に含まれるものなのか
  • 契約外の地中埋設物なのか

を区別することです。

判断できない場合は、
業者に、

「これは今回の建物の基礎ではないのですか?」

と確認してみましょう。


地中埋設物の追加費用は契約前にルールを決めておく

地中埋設物は、
実際に掘ってみなければ、
何がどのくらい出てくるか分からないことがあります。

そのため、
追加費用そのものを、
完全に防ぐことはできません。

しかし、

工事が終わってから突然、
高額な追加費用を請求された

というトラブルは、
契約前の取り決めによって防ぎやすくできます。

契約前に、

  • 地中埋設物が出た場合の処理単価
  • 数量をどのように計算するのか
  • 発見時に写真で報告してもらえるか
  • 撤去前に追加金額を提示してもらえるか
  • 施主の了承を得てから撤去するのか

を確認しておきましょう。

特に重要なのが、

施主の了承を得る前に勝手に撤去・処分しない

というルールです。

地中埋設物が出たら、
まず現物や写真を確認し、
追加費用について説明を受けてから、
撤去してもらうようにしましょう。


施主側がやるべきポイント

★ ここはぜひ覚えておいてください。

① 写真報告は必須

地中埋設物が出た場合は、
必ず目視か写真で確認しましょう。

② 比較できる物と一緒に撮ってもらう

写真は、
重機のバケットやスコップなど、
大きさが分かるものと一緒に

撮ってもらうのがポイントです。

アップの写真だけだと、
小さなガラを
「すごく大きな埋設物でした」
と誇張されるリスクがあります。

③ 掘り出す前か掘り出した直後の状態で確認する

できれば、
完全に撤去して一か所に集めた後ではなく、

  1. 地中に埋まっている状態
  2. 掘り出した直後の状態

を写真に残してもらいましょう。

どこから何が出てきたのかが分かるため、
本当に地中に埋まっていたものなのか確認しやすくなります。

④ 数量と単価を確認する

地中埋設物を確認したら、
写真だけでなく、

  • 何が出てきたのか
  • どのくらいの量なのか
  • 何㎥・何tとして計算するのか
  • 運搬費はいくらか
  • 処分費はいくらか

も確認しましょう。

例えば、

「地中埋設物処分 一式30万円」

だけでは、
その金額が妥当なのか判断しにくくなります。

何を、どのくらい処分して、
その結果いくらになるのか。

追加費用の内訳まで確認することが大切です。


関連記事

地中埋設物や追加費用については、
以下の記事も参考になります。

▶ 解体工事で追加費用が発生しやすいケース

▶ 追加費用が出た場合、支払いを保留できますか?

▶ 見積書の「一式」はなぜ危険?

▶ 地中埋設物で解体費が高額に?追加費用を防ぐ契約前の対策

あわせて読むと、
解体工事のお金まわりがかなり整理できます。


まとめ

地中埋設物が見つかり、
その撤去・処分が当初の契約に含まれていなければ、
施主負担の、
追加工事になるケースがあります。

ただし、
地中から出てきたものが、
すべて追加費用になるわけではありません。

それが本当に契約外の地中埋設物なのか、
もともと契約に含まれている解体対象なのか、
きちんと確認する必要があります。

事前の取り決めと冷静な確認。

それが、
後悔しない解体工事につながります。

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