解体工事をしていると、
「地中からコンクリートガラが出てきました」
「古い基礎のようなものが埋まっていました」
と言われることがあります。
初めてだと、
「それって全部こちらの負担なの?」
「業者の責任じゃないの?」
と、不安になります。
ここでは、解体工事でよくある、
地中埋設物が出た場合の費用負担
について、
分かりやすく解説します。
結論
結論から言うと、
地中埋設物が出たからといって、
必ず施主負担になるわけではありません。
ただし、
見積もり時には確認できなかった地中埋設物が、
工事中に見つかり、
その撤去・処分が、
当初の契約に含まれていない場合は、
施主負担の追加工事になるケースが一般的です。
一方で、
- 今回解体する建物の基礎など、もともと契約に含まれているもの
- 見積書に撤去・処分まで含むと明記されているもの
まで、
「地中から出てきたので追加費用です」
と施主へ請求できるわけではありません。
つまり重要なのは、
地中から出てきたかどうかではなく、
- 何が出てきたのか
- 契約に含まれていたのか
を確認することです。
地中埋設物が見つかったら、
すぐに追加費用を了承するのではなく、
まず見積書や契約内容と照らし合わせて確認しましょう。
なぜ地中埋設物は追加費用になることがあるのか
解体工事の見積もりは、
基本的に、
現地調査で確認できる範囲をもとに作られます。
建物の大きさや構造、
基礎、外構、庭木、
重機の搬入経路などは、
現地調査である程度確認できます。
しかし、
土の中に何が埋まっているのかまでは、
実際に掘ってみなければ分からないことがあります。
例えば、
- 昔の建物の基礎
- コンクリートガラ
- レンガや瓦
- 古い浄化槽
- 井戸
- 過去の外構や土間
などが、
建物を解体して基礎を撤去したあとに、
初めて見つかることがあります。
こうしたものが、
見積もり時には確認できず、
当初の契約にも、
撤去・処分が含まれていなければ、
撤去するための作業費や、
積込み・運搬費、
処分費などが新たに必要になります。
そのため、
契約外の地中埋設物については、
施主負担の追加工事になるケースがあるのです。
ただし、
地中から出てきたもの
=
すべて追加費用
ではありません。
今回解体している建物の基礎など、
もともと契約に含まれているものまで、
地中埋設物として追加請求されていないか、
確認することが大切です。
よくある勘違い・注意点
地中埋設物について、
次のように勘違いされることがあります。
- 前の持ち主のものだから自分には関係ない
- 見つけた解体業者が処理すべき
- 地中から出たものは全部施主負担
- 追加費用はすべて業者負担にできる
実際には、
誰が負担するのかを一律に決めることはできません。
大切なのは、
- 何が出てきたのか
- 見積もり時に確認できたものなのか
- 当初の契約に撤去・処分が含まれているのか
を確認することです。
- 地中から出たから施主負担
- 知らなかったから業者負担
と単純に判断しないようにしましょう。
追加費用にならないケースもある
ここはとても大事なポイントです。
地中からコンクリートなどが出てきても、
それだけで追加費用になるとは限りません。
例えば、
今回解体している建物の基礎など、
もともと契約で撤去対象になっているもの
であれば通常は、
その撤去費用も見積もりに含まれているはずです。
それを、
「地中から出てきたので追加費用です」
と言われた場合は、
すぐに了承せず、
見積書や契約書を確認しましょう。
一方で、
今回の建物とは別の古い基礎や、
過去に埋められたコンクリートガラなど
が新たに見つかった場合は、
契約外の地中埋設物として、
追加費用が発生する可能性があります。
重要なのは、
- 今回の解体工事に含まれるものなのか
- 契約外の地中埋設物なのか
を区別することです。
判断できない場合は、
業者に、
「これは今回の建物の基礎ではないのですか?」
と確認してみましょう。
地中埋設物の追加費用は契約前にルールを決めておく
地中埋設物は、
実際に掘ってみなければ、
何がどのくらい出てくるか分からないことがあります。
そのため、
追加費用そのものを、
完全に防ぐことはできません。
しかし、
工事が終わってから突然、
高額な追加費用を請求された
というトラブルは、
契約前の取り決めによって防ぎやすくできます。
契約前に、
- 地中埋設物が出た場合の処理単価
- 数量をどのように計算するのか
- 発見時に写真で報告してもらえるか
- 撤去前に追加金額を提示してもらえるか
- 施主の了承を得てから撤去するのか
を確認しておきましょう。
特に重要なのが、
施主の了承を得る前に勝手に撤去・処分しない
というルールです。
地中埋設物が出たら、
まず現物や写真を確認し、
追加費用について説明を受けてから、
撤去してもらうようにしましょう。
施主側がやるべきポイント
★ ここはぜひ覚えておいてください。
① 写真報告は必須
地中埋設物が出た場合は、
必ず目視か写真で確認しましょう。
② 比較できる物と一緒に撮ってもらう
写真は、
重機のバケットやスコップなど、
大きさが分かるものと一緒に
撮ってもらうのがポイントです。
アップの写真だけだと、
小さなガラを
「すごく大きな埋設物でした」
と誇張されるリスクがあります。
③ 掘り出す前か掘り出した直後の状態で確認する
できれば、
完全に撤去して一か所に集めた後ではなく、
- 地中に埋まっている状態
- 掘り出した直後の状態
を写真に残してもらいましょう。
どこから何が出てきたのかが分かるため、
本当に地中に埋まっていたものなのか確認しやすくなります。
④ 数量と単価を確認する
地中埋設物を確認したら、
写真だけでなく、
- 何が出てきたのか
- どのくらいの量なのか
- 何㎥・何tとして計算するのか
- 運搬費はいくらか
- 処分費はいくらか
も確認しましょう。
例えば、
「地中埋設物処分 一式30万円」
だけでは、
その金額が妥当なのか判断しにくくなります。
何を、どのくらい処分して、
その結果いくらになるのか。
追加費用の内訳まで確認することが大切です。
関連記事
地中埋設物や追加費用については、
以下の記事も参考になります。
あわせて読むと、
解体工事のお金まわりがかなり整理できます。
まとめ
地中埋設物が見つかり、
その撤去・処分が当初の契約に含まれていなければ、
施主負担の、
追加工事になるケースがあります。
ただし、
地中から出てきたものが、
すべて追加費用になるわけではありません。
それが本当に契約外の地中埋設物なのか、
もともと契約に含まれている解体対象なのか、
きちんと確認する必要があります。
事前の取り決めと冷静な確認。
それが、
後悔しない解体工事につながります。
解体工事に関する疑問や不安は、
Q&A形式で分かりやすくまとめています。
費用・手続き・税金・業者選びなど、
気になるテーマは、
以下の一覧ページからご覧いただけます。







コメント