【Q&A】エアコンは自分で取り外しても大丈夫?DIY取り外しの危険性と賢く費用を抑える方法

解体工事の基礎知識
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解体工事を控えていると、

「エアコンは自分で取り外した方が、
費用を抑えられるのでは?」
「処分するだけなら、

自分で外しても問題ない?」

と考える方は少なくありません。

しかし、
エアコンは一般的な家電とは違い、
高圧の冷媒ガス(フロン類)が入っている特殊な設備です。

取り外し方を間違えると、
エアコンが故障するだけでなく、
ケガや事故、
さらには法律に関わる問題につながる可能性もあります。

この記事では、

  • エアコンを自分で取り外さない方がよい理由
  • 解体工事では誰が取り外すのか
  • 処分や再利用するときの注意点

について、
分かりやすく解説します。


結論

結論から言うと、

エアコンを自分で取り外すことは、
基本的にはおすすめできません。

エアコンの配管には、
高圧の冷媒ガス(フロン類)が入っています。

取り外す前には、
このガスを室外機へ回収する、
ポンプダウンという専門作業が必要です。

手順を誤ると、

  • エアコンが故障する
  • 高圧ガスが噴き出してケガをする
  • 室外機の破裂事故につながる

など、
大きな事故が起こる危険があります。

また、
エアコンの処分には家電リサイクル法だけでなく、
フロン類を適切に回収するための、
フロン排出抑制法も関係しています。

「取り外すだけだから簡単そう。」

と思われがちですが、
安全面や法律面を考えると、
専門業者へ依頼した方が安心です。

解体工事をスムーズに進めるためにも、
エアコンは再利用するのか、
それとも処分するのかを、
早めに決めておくことをおすすめします。


自分で取り外さない方がよい理由

ポンプダウンという専門作業が必要

エアコンを取り外す前には、
配管の中に入っている冷媒ガス(フロン類)を室外機へ回収する、
ポンプダウンという作業を行います。

この作業は、
専用の工具を使い、
決められた手順で行わなければなりません。

もしポンプダウンを行わずに配管を外してしまうと、

  • 冷媒ガスが漏れる
  • エアコンが故障する
  • 再利用できなくなる

といったトラブルにつながることがあります。

「ネジを外すだけ」
「配管を切るだけ」

と思われがちですが、
実際には専門的な知識と技術が必要な作業です。

爆発や失明など重大な事故につながる危険もある

DIYでエアコンを取り外す際に最も怖いのは、

思わぬ事故です。

例えば、
ポンプダウンの手順を誤り、
空気(酸素)が室外機の内部へ混入した状態でコンプレッサーを運転すると、

室外機が破裂・破裂爆発する危険性

があります。

また、
配管を外した瞬間に、
高圧の冷媒ガスが勢いよく噴き出し、

  • 目に入って視力に影響を及ぼす
  • 重度の低温やけど(凍傷)になる

といった事故も報告されています。

「自分でやれば数千円節約できる」

そのつもりで始めた作業が、
大きなケガや、
高額な修理費につながってしまっては本末転倒です。

ネットにやり方があるから大丈夫は危険

最近は、
動画サイトやブログで、
ポンプダウンの方法を紹介しているものも多くあります。

しかし、

手順を知っていることと、
安全に作業できることは別問題です。

例えば、

  • バルブの閉める順番を間違える
  • ガスが完全に回収できていない状態で配管を外す
  • ゲージの数値を正しく判断できない
  • 配管を傷付けてしまう

など、
少しのミスでも、
エアコンの故障や事故につながる可能性があります。

また、動画では、
正常な機械を使った成功例しか映っていません。

実際の現場では、

  • 古くてサビた配管
  • ガスが不足しているエアコン
  • 故障しかけている室外機

など、
一台一台状態が違います。

「ネットで見たからできると思った」
というDIYほど、
危険なものはありません。

数千円の工賃を節約するつもりが、
エアコンの買い替えやケガにつながれば、
結果的に大きな損になってしまいます。

安全面と費用の両方を考えると、
エアコンの取り外しは、
専門業者へ任せるのが安心です。

再利用する予定なら注意

引っ越し先や、
別の建物でエアコンを使う予定がある場合は、
さらに注意が必要です。

取り外し方を間違えると、

  • ガス漏れ
  • コンプレッサーの故障
  • 配管内部への異物混入

などが原因で、
取り付けても正常に動かなくなることがあります。

結果として、
新しいエアコンを買い替えることになれば、
節約どころか大きな出費になってしまいます。

まだ使えるエアコンを再利用したい場合は、
エアコン専門業者や、
引っ越し業者へ依頼するのが安心です。

大切なエアコンを長く使うためにも、
安く済ませたいという気持ちだけで、
DIYに挑戦しないことをおすすめします。


法律にも注意が必要

エアコンの取り外しや処分には、
外せば終わりというわけではありません。

実は、
2つの法律が関係しています。

知らずに取り外してしまうと、
思わぬトラブルにつながる可能性もあるため、
事前に知っておきましょう。

フロン排出抑制法

エアコンに使われている冷媒ガス(フロン類)は、
地球温暖化への影響が大きい物質です。

そのため、
フロン排出抑制法では、

フロン類を、
みだりに大気中へ放出することが、
禁止されています。

正しくポンプダウンを行わずに配管を外すと、
冷媒ガスが大気中へ漏れてしまう可能性があります。

「処分するエアコンだから関係ない」

と思われるかもしれませんが、
処分する場合でも適切な方法で取り外し、
フロン類を回収することが必要です。

環境を守るためだけでなく、
法律を守るためにも、
専門業者へ依頼することをおすすめします。

家電リサイクル法

エアコンは、
家電リサイクル法の対象品目です。

そのため、

  • 自治体の粗大ごみ
  • 一般家庭ごみ

として処分することはできません。

処分するときは、

  • 家電量販店へ引き取ってもらう
  • 指定引取場所へ持ち込む
  • 解体業者へ処分を依頼する

など、
決められた方法で処分する必要があります。

リサイクル料金や、
収集運搬料金が必要になる場合もあるため、
事前に確認しておきましょう。

家電リサイクル料金とは?

家電リサイクル券はどこで購入?


解体工事では誰が取り外す?

「解体業者が全部やってくれるのでは?」

と思われる方も多いですが、
会社によって対応は異なります。

まだ使う予定がある場合

引っ越し先で再利用したい場合は、
エアコン専門業者や、
引っ越し業者へ依頼するのが一般的です。

専門業者であれば、

  1. 取り外し
  2. 運搬
  3. 新しい場所への取り付け

まで対応してもらえます。

処分する場合

処分する予定であれば、
解体業者が、
取り外しから処分まで対応してくれることもあります。

ただし、

  • 取り外し費用
  • 家電リサイクル料金
  • 収集運搬料金

が見積りに含まれているかどうかは、
会社によって異なります。

契約した後で、

「エアコンは別料金です」

と言われないためにも、
見積りの段階で確認しておくことが大切です。

なお、
エアコンを含む家具や家電を、
まとめて解体業者へ処分してもらうと、
処分費用が高くなることがあります。

残置物処分が高い理由|一般廃棄物と産業廃棄物の違い


費用を抑える方法

エアコンを処分する前に、
まだ使える状態かどうかを確認してみましょう。

例えば、

  • 製造から年数が浅い
  • 正常に動作する
  • 人気メーカーの機種

であれば、
リサイクルショップや、
買取業者へ売却できる可能性があります。

また、
知人へ譲ったり、
引っ越し先でそのまま使ったりすれば、
処分費用を抑えられることもあります。

処分するしかないと思い込まず、
自分に合った方法を比較してから決めるとよいでしょう。

エアコン以外にも、
テレビや冷蔵庫など、
家電リサイクル法の対象となる製品があります。

テレビ・冷蔵庫の正しい処分方法4選


よくある勘違い

◆ ネットにやり方があるから自分でもできる

手順を知っていることと、
安全に作業できることは別問題です。

「ネットで見たからできそう」

という理由だけでDIYに挑戦すると、
かえって大きな損をしてしまうこともあります。

◆ 解体する家だから壊しても問題ない

解体する家だからといって、
エアコンを壊しながら取り外してはいけません。

フロン類は適切に回収しなければならず、
エアコンも、
家電リサイクル法に沿って処分する必要があります。

解体する建物であっても、
正しい手順で撤去・処分することが大切です。

◆ 解体業者が無料で取り外してくれる

解体業者が対応してくれることはありますが、
すべて無料とは限りません。

会社によっては、

  • エアコン取り外し費
  • 家電リサイクル料金
  • 収集運搬料金

が別途必要になることもあります。

契約後に追加費用で困らないよう、
見積りの段階で確認しておきましょう。


所有者が確認しておきたいこと

解体工事をスムーズに進めるために、
次の点を確認しておきましょう。

  • エアコンは再利用するのか、処分するのか
  • 誰が取り外すのか
  • 撤去費用は見積りに含まれているか
  • 家電リサイクル料金や収集運搬料金は誰が負担するのか
  • 高所作業になる場合は専門業者へ依頼する必要があるか

これらを事前に確認しておけば、
工事直前になって慌てることなく準備を進められます。

分からないことがあれば、
自分で判断せず、
解体業者やエアコン専門業者へ相談することをおすすめします。


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まとめ

エアコンは、
自分で取り外せないわけではありません。

しかし、
冷媒ガス(フロン類)の回収には、
専門的な知識や技術が必要で、
作業方法を間違えると、
故障や重大な事故につながる危険があります。

また、
エアコンの処分には、

  • フロン排出抑制法
  • 家電リサイクル法

といった法律も関係しており、
壊して捨てれば終わりというものではありません。

解体工事を安心して進めるためにも、

  • エアコンを再利用するのか
  • 処分するのか
  • 誰が取り外すのか

を早めに決めておくことが大切です。

少しでも費用を抑えたいという気持ちは自然なことですが、
安全面や法律面を考えると、
基本的には専門業者へ依頼することをおすすめします。

結果として、
それが大切なエアコンやご自身の安全、
そして余計な出費を守る一番確実な方法です。


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